STAR計画:
Satellite Technology For The Asia-Pacific Region
STAR計画は、アジア太平洋地域の宇宙機関のエンジニアや研究者が協力して小型衛星を開発するイニシアチブです。
目的
- 衛星開発分野におけるアジア太平洋地域宇宙機関職員の人材育成の機会提供
- アジア太平洋地域で利用可能な地球観測衛星を増やし、この地域の将来の地球観測ニーズに対応
背景
APRSAF-14(2007年)においてアジア太平洋地域のニーズに合致する小型衛星構想の共同スタディと、小型衛星の技術開発を通じた人材育成のための機会の提供を行うプロジェクトの2つから構成される計画がJAXAより提案されました。翌年開催されたAPRSAF-15(2008年)で、同計画はSTARと命名され、オフィスをJAXAの相模原キャンパスに置くことが決まりました。2009年4月、本格的に始動しました。
活動
STAR計画は、次の2つの活動から構成されています。
EO-STAR
300-500kg級の地球観測衛星EO-STARのシステム検討
- JAXAの小型科学衛星バスをベースにSTAR計画チームがシステム検討を行う
Micro-STAR
50kg級の技術実験衛星Micro-STARの開発(実際に衛星を製作)
- EO-STARの技術および機器実証
- JAXAの支援のもと、企画、設計、組み立て、試験を行う
- オン ザ ジョブトレーニング(OJT)形式の人材育成
- H-2AまたはSTAR計画参加国のロケットで、ピギーバック打上げ
STAR計画参加機関による貢献
各機関は以下のような役割を担っています。
- STAR計画への研究者・技術者の派遣
- Micro-STARの打上げ機会の提供
- Micro-STAR運用のための地上局リソースの提供
- 必要機器(搭載、地上)の提供